イントラロックスとMETTLER TOLEDO社が協力し、Stemilt Growers社の1時間あたりの処理能力を5~6ショートトン向上

導入事例

Stemilt Growers社 | METTLER TOLEDO社

製品

AIM装置

産業

青果物

イントラロックスのAIM振分けで搬送されるチェリーのクラムシェルパック

お客様の目的

Stemilt Growers社は、チェリーを梱包して供給する大手企業で、55年以上前に設立されました。顧客が必要としている量のチェリーをパック詰めするには課題がありました。その課題とは、クラムシェルパックへの充填、重量のチェック、重量超過/重量不足のクラムシェルパック振分けなど、工程における重要な部分が手作業だったことです。梱包できるチェリーの量には限界があり、注文すべてには対応できない状態でした。

この課題に対応するために、重要な工程を自動化することにしました。チェリーをクラムシェルパックに充填する自動充填機と、充填後に各クラムシェルパックの重量をチェックするC33 PlusLine WD(洗浄)重量選別機(METTLER TOLEDO社製)を設置し、梱包可能なチェリーの量を増やすという計画です。C33 PlusLine WD重量選別機が、充填機から送られてくるクラムシェルパックの重さを効率的に計測します。しかも高速で非常に高精度です。さらに、METTLER TOLEDO社のシステムは重量選別精度が+/- 1 g(精度2シグマ)という仕様で、1~4ポンドの4種類のパッケージサイズに対応するよう構成されています。パッケージのサイズによってラインの速度も変化し、最速で1分間にクラムシェルパック120個という速度でラインを稼働できます。ただし、Stemilt社が必要としていたのは、充填機および重量選別機と同じ速度と処理量で、重量超過/重量不足のクラムシェルパックを振分けて分離することができるシステムでした。

イントラロックスによるソリューション

Stemilt社は、重量超過/重量不足のクラムシェルパックを振分けるソリューションによって搬送品とパッケージの品質を維持すべく、METTLER TOLEDO社と緊密に連携しました。METTLER TOLEDO社は、自社の重量選別機と組み合わせて不良品を優しく振り分ける最適なソリューションを社内で評価および試験するため、イントラロックスのラインレイアウト最適化担当者に相談しました。

AIM技術、METTLER TOLEDO社の重量選別機、クラムシェルパック自動充填機を導入したことで、人員の一部を削減できました。それより重要なのは、それまでよりも速い速度でラインを稼働できるようになったことです。梱包ラインを速い速度で稼働して、注文すべてに対応できるようになりました。今回のシステムにより、クラムシェルパックを扱う複数のラインで、1ポンドあたりの総コストが削減されまし た。

Don Reeves氏
Stemilt Growers社、設備マネージャー

イントラロックスのソリューションには、2つのチェリー梱包ラインで、アクティブ・インティグレイティッド・モーション(AIM)振分け4台を、METTLER TOLEDO社の重量選別機の後に設置するというものでした。AIM振分けが、クラムシェルパックを優しくかつ効率的に選別し、メインのラインと並行して設置されている保留ラインまたは手直しラインに送ります。既存のレイアウトに合わせて設定が最適化されていますが、エアージェット方式やフリッパ、プッシャー方式不良品排出のような一般的な技術では、このような構成は困難です。問題がないことを試験で確認したあと、METTLER TOLEDO社の重量選別機とともに、イントラロックスのソリューションを設置しました。これにより、搬送品の損傷をなくし、付加価値のない作業、メンテナンス、生産の稼動停止時間をなくします。

結果

レイアウトを最適化したことで、1時間あたりの処理能力が12 T(10.9トン)に向上するとともに、シーズン全体を通じすべてのパッケージを販売可能となり(1時間あたり5~6 T(4.5~5.4トン)増)、1ポンドあたりのコストを0.04~0.06ドル削減できるようになりました。処理量が57%向上し、1分あたりに処理できるクラムシェルパック数が35から55に増加しました。自動クラムシェル充填機、METTLER TOLEDO社の重量選別機、イントラロックスのAIM振分けで構成されるシステムは、2018年の設置以来、順調に稼働しています。修理の必要性がまったくなかったため、不良品振分け工程の人員を10名から4名に削減することができました(60%減)。それだけではありません。重量選別機もAIM振分け排出システムも、予期しない稼動停止時間がまったく発生していません。Stemilt社は、今回のプロジェクトが成功し、イントラロックスのデュアルスタック・アングルローラーベルト(DARB)仕分けとアクティベイテッド・ローラーベルト(ARB)仕分けS7000(パレット積載エリアにおける包装されたカートンの仕分け用)を使用しており、今後もイントラロックスに協力を求めようと考えています。

5~6ショートトン
1時間あたりの処理能力向上
57%
処理量向上
60%
人員削減