お使いのラインは将来的にも十分な強度ですか？

イントラロックス自動車エネルギー部門戦略的顧客担当マネージャーのFernando Silvaは、「現在起こっていることは大したことではない」と指摘します。「今後起こることは圧倒的で、さらに重要です。」

電気自動車（EV）需要は目を見張るほど増加しています。2022年第1四半期だけでも200万台を売り上げ（2021年同期比で75%増）、自動車市場に占める電気自動車の割合は2019年から4倍にも伸びています。

しかし、SilvaはEV市場の成長には言及していません。彼はその一歩先を見据えて、拡張するEV業界が、今後もエネルギー貯蔵の需要を生み出し続けると評価しています。

「世界は現在、バッテリーの改革に投資しています」と、Silvaは続けます。

エネルギー貯蔵の動向、これが今後のEV業界に重要な理由、これらの進展に遅れずに業務を今後も継続する方法について、その詳細を当社専門家に聞きました。

エネルギー貯蔵の台頭

EV市場が拡張を続けるなか、電力網の需要も増大しています。消費者は自動車充電により大量のエネルギーを消費しており（特に電力消費ピーク時）、電力網は需要に対応しきれなくなっています。実際に、REPEAT（Rapid Energy Policy Evaluation and Analysis Toolkit： 迅速なエネルギー政策評価・分析ツールキット）分析によると、2030年の電力需要は2021年比で14～19%、2035年までに27～39%増加すると見込まれています。

Silvaによると、「既存の電力網には限界があります。自動車がすべてEVに転換された場合、なかなか需要に対応できなくなるでしょう。」

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電力網の懸念と増え続けるエネルギー量に対応するには、2つの選択肢があります。まず、電力会社が発電、送電、配電の各システムを全面的に整備して、容量を拡張することです。これは、多額を要するインフラレベルのプロジェクトとなります。

2つ目の選択肢は、需要が少ない時間帯に充電して、EV充電ステーションなど、電力を集中的に消費する使用場所の近くにエネルギーを大量に貯蔵して、電力網の負荷を緩和することです。

「今のところ、最も優れた技術は、エネルギーを効率的に貯蔵して、需要が最大の時間帯、またはより経済的に意味があるタイミングで使用できるようにすることです」と、Silvaは説明します。

Silvaの説明の要点は、先に言及した内容と同様に、バッテリーをより大型で容量の大きいエネルギー源に「改革」することです。

「これに伴い、配電、電気代請求、電力消費の方法が大きく変わるでしょう」と、彼は指摘します。「都市部や病院などの重要な施設では、大量にエネルギーを貯蔵して、バックアップ電力だけでなく代替の電力源として利用できるようになるでしょう。需要ピークの時間帯に電力を消費しないため、数千ドルもの節約と電力網の負荷軽減が実現します。

さらに、市町村、国、企業、住宅でも...」と、彼は説明を続けます。「今後、停電や電力を利用できないという状態は過去のことになるでしょう。」

EV業界の未来

エネルギー貯蔵用途は多岐にわたり、その影響は広範に及ぶため、EV自動車およびバッテリー製造業界の急成長が、効率に優れたエネルギー貯蔵に最も優れた技術を開発する原動力となっているのも驚くに当たりません。

「EV製造とエネルギー貯蔵は密接に関連しています。各種バッテリーの画期的進歩は、いずれの業界でも改善につながります。」

エネルギー貯蔵へと重点が移ったのに伴い、Silvaはシンプルな動向が起こっていることに気付きました。この領域で搬送が必要な製品は、今後さらに重量化が進むということです。

彼は次のように指摘します。「自動車は今よりも重くなります。また、複数のバッテリーパックをまとめるため、耐摩耗性が高く、高度に集中した負荷に耐久する頑丈なベルトが必要となります。これらのEVやバッテリーの非常に重く、集中した負荷により、従来の技術では対処できない例が見られます。」

将来もこうした進展に遅れずに、柔軟に対応するため、EV業界は以下などにより、エネルギー貯蔵需要に対応する必要があります。 

1. 荷重容量と処理能力を高め、稼動停止時間を短縮し、メンテナンスを低減することを優先したコンベア
2. 信頼性の高いソリューションを効率的なレイアウトに組み込み、重要ではないプロセス数を最低限に抑えることを重視するパートナー

イントラロックス10000シリーズ

イントラロックス製品エンジニアのSteuart Turnerは、次のように説明します。「このシリーズは極めて高い強度を備えています。このシリーズのモジュールプラスチックベルトの標準定格容量は最大10,000 lb/ft（14,881 kg/m）です。私自身、重量約10万ポンド（45,359 kg）の大型バッテリーパックを搬送する様子を現場で確認しています。」

しかし、この必要な革新には、強度だけが問題ではありません。高い容量と容易なメンテナンスにより、S10000ベルトは稼動停止時間も実質ゼロに抑えます。

「S10000の差別化ポイントは、作業が容易なことです」と、Turnerは説明を続けます。「複数の工場を訪問しましたが、そのたびに作業しやすいとの誉め言葉をいただきます。当社ベルトにはスライドロックが採用されており、競合他社が採用する他の方法よりも容易に作業できます。モジュールを容易に交換できるため、大きな違いが生まれます。」

S10000ベルトにはアセタール、フリクショントップ、フラットトップ、ノンスキッドレイズドリブなどのオプションとともに、幅広いスタイルと付属品を取り揃えているため、お客様個別の用途に応じてカスタマイズできます。例えば、ホイールチョックを容易に追加して、ライン上で車を同じ位置に固定することもできます。

「さらに、導電性ベルトモジュールもご用意しています」と、Turnerは説明します。「一部のEV用途では、静電気を放電する必要があります。それ以外にも、自動車や製品のショートを避けるため、絶縁モジュールが必要なこともあります。S10000にはいずれの仕様も取り揃えています。」

当社の他のベルトと同様、S10000ベルトはシステムレベルのテストを通過しており、厳しい要求に確実に対応します。

「モジュールのみに強度テストを実施しているわけではありません」と、Turnerは説明します。「スプロケット、ベルトなど、現場で使用されるトータルなパッケージとしてもテストを実施して、破損しないことを確認しています。」

信頼とイノベーションを追求

S10000ベルトはクラス最高の強度と信頼性を備えていますが、当社は継続的に革新し、改善の方法を追求しています。

Silvaは次のように述べています。「10000シリーズを使うと、市場で最も重い製品も搬送できます。EV業界のニーズの一歩先を進み続けるには、改善を継続するしかありません。」

S10000ベルト、その用途、業務にもたらされる利点の詳細については、イントラロックス・カスタマーサービスにお問い合わせください。