サーモドライブ技術:継ぎ合わせの選択オプション

サーモドライブベルトの衛生性を維持し、正しい動作を確保するには、ベルト先端を確実に継ぎ合わせなければなりません。

イントラロックスは、革新的な新製品プラスチック製ヒンジレーシングから、より標準的な継ぎ合わせ方法に至るまで、継ぎ合わせの選択オプションを多数ご用意しております。下のタブをクリックし、各選択オプションの概要をご覧ください。貴社の用途で最も適当なオプションについてはカスタマーサービスまでお電話でご相談ください。

ThermoLace 継ぎ合わせ法

モジュールプラスチックベルトの決定的な特徴は、短時間で容易なベルトの取付け・取り外しを可能にする信頼性の高いヒンジピンシステムです。長年の実績により有効性が証明されているこの特徴を、イントラロックスの設計エンジニアはこのほどサーモドライブベルトにも応用しました。その結果生まれたのが、ベルト先端をすばやく継ぎ合わせるために革新的なプラスチック製ヒンジレーシングを使うサーモレース継ぎ合わせ法です。

サーモレース継ぎ合わせ法では、非常に優れた保持力を持ち、挿入と取り出しが簡単にできる頑丈な大直径のロッドが用いられます。非常に大きい開孔率が特徴のサーモレースは、わずかな労力で高い殺菌効果を得ることができます。実際、科学的な実験室試験によって、標準の洗浄方法で微生物学的レベルにまで容易に洗浄できることがわかっています*。

従来の接合よりも短い時間でベルト先端を継ぎ合わせる必要のあるお客様には、この方法を選択するのが特に有効です。

  • サーモドライブベルトの取付け、取り外し、交換が容易。
  • 金属検知や昇り傾斜搬送(水平-傾斜-水平)などアクセスしにくいコンベアの洗浄と点検が簡単。

*ご要望に応じて試験結果のコピーをご用意します。

ThermoDrive Splicing System

サーモドライブ接合システム

サーモドライブ接合システムを使用すれば、サーモドライブベルトの永久的な接合を短時間で衛生的に行うことができます。

  • 正確で垂直な接合面を形成することができるので、蛇行が発生しません。
  • メンテナンス担当者は、生産中に中断を最小限に抑えて修理が可能で、小さな問題であれば生産ロットの合間に短時間で修理することが可能です。
  • キャリア側走行路でもリターン側走行路でも接合が可能で、様々なコンベア形態に柔軟に対応します。
  • 工場の作業担当者は、1時間以下のトレーニングで使いこなせるようになります。
  • 接合ツールのセットアップから完了解体まで接合の全プロセスは20分以内、接合自体にかかる時間はわずか5分です。
  • 従来の加硫処理装置に比べ扱いやすく、修理にかかる時間も経費も少なくなります。複雑なフィンガージョイントや、圧縮空気と冷却水のいる加硫プレスは不要です。
  • それまで交換していたベルトを修理できるようになるので、ベルトの寿命が長くなります。

ThermoLace継ぎ合わせ法とこの接合システムを使用することで、殺菌や修理の際にヒンジピンを抜くだけでサーモドライブベルトを搬送路から外すことが可能になります。ベルトの再取付けは、ヒンジピンをまた差し込むだけなので、簡単で時間もかかりません。

エンドレス加工ベルト

新しいイントラロックスのサーモドライブコンベア装置の多くはイントラロックスのエンドレスサーモドライブベルトを利用できるように設計されているため、工場で接合する必要はなく、簡単に取付け・取り外しができます。予備のエンドレスベルトを置いておけば、必要なときにすぐ簡単に交換できます。

M金属製レーシング

製レーシングで統一された工場や清潔度が最重視されないUSDA認可不要の用途には、Ready Set #62金属製レーシングを使って加工したサーモドライブベルトをご用意できます。

緊急用金属製レーシングキット

緊急用金属製レーシングキット*を現場に備え置くことは、それ以外の修理方法がない場合の費用効果の高い緊急対策となります。メンテナンス担当者は簡単にキットを取り付けることができ、専用ツールも必要ありません。間違いなく正しい場所をカットするためのテンプレートが含まれており、それを使えばベルト駆動バーのピッチを正確に保つことができます。詳しくはカスタマーサービスまでお問い合わせください。

 *サーモドライブ8026にはAlligator #1、サーモドライブ8050にはAlligator #7を使用。