佐藤水産鮨株式会社、サーモドライブベルトで衛生管理と生産効率を向上

導入事例

佐藤水産鮨株式会社

製品

サーモドライブベルト

産業

魚と水産物

白い制服を着て衛生的なマスクと帽子をかぶった佐藤水産の従業員数人が、サーモドライブベルトに沿って移動する弁当箱を密封している

お客様の目的

佐藤水産鮨株式会社(※以下、佐藤水産鮨)は40年前から高品質な鮨の弁当を製造しています。弁当とは、一人用の容器に通常1回の食事に含まれるお米、タンパク質を含む食品、野菜が入っており、日本中で愛されています。

同社のお弁当は2ヵ所の空港で販売されています。日本の北海道千歳市にある工場では、およそ50種類の食品を組み合わせた弁当を24時間体制で1日に約15,000食製造しています。

佐藤水産鮨は、新工場において衛生管理と生産効率を向上させたいと考えていました。旧施設では加工および梱包ラインに従来型のフラットベルトを使用していましたが、このベルトはコンベア上では水洗いすることができませんでした。衛生処理のためにはベルトをコンベアから取り外さなくてはならず、4人から5人の人手と、時には専門の技術者が必要になることもありました。

洗浄後も乾燥させるために、フラットベルトをコンベアから長時間離しておく必要がありました。さらにこのベルトは伸びたり蛇行したりしやすく、佐藤水産鮨の製品を汚染する可能性のあるベルトのほつれが起きることもあり、同社の懸念事項となっていました。

イントラロックスによるソリューション

佐藤水産鮨は新工場において、イントラロックスサーモドライブベルトと組み込み洗浄(CIP)システムを搭載した、衛生的に設計されたコンベアを加工および梱包ラインに導入しました。サーモドライブは衛生管理と洗浄性を最適化するための技術であり、食品加工の用途に最適です。このベルトの独自設計により、佐藤水産鮨はレイアウトの柔軟性を向上させることができました。サーモドライブベルトのコンベアは伸縮可能で、生産のニーズに合わせて簡単に生産ラインに変更を加えることができます。同社は12 mの長さのラインのコンベアを導入することもできました。

結果

2011年11月にサーモドライブベルトを導入してからというもの、佐藤水産鮨ではフラットベルトを使用していたときのような問題は起こっていません。サーモドライブベルトとコンベアの洗浄には時間や人手を多くかける必要がなくなり、蛇行やベルトのほつれのリスクもなく、乾燥もすぐに完了します。

また佐藤水産鮨は生産効率や柔軟性も向上しています。これは時間の節約、レイアウトの柔軟性の向上、正確で予測可能な生産時間、各種弁当に固有のプロセスを処理できる機能によるものであり、すべてサーモドライブのソリューションによってもたらされたものです。このソリューションの導入以降、同社ではコンベア関連のトラブルは発生していません。そして現在は衛生管理のプロセスを反映させるためにHACCPとISOの認証取得を目指しています。

工場長である高田明佳氏は、2011年に導入したサーモドライブベルトのメリットを今も感じています。「洗浄性が高く汚染リスクを低く抑えることができます。そして低張力技術で蛇行が発生する心配もなく、ベルトも長持ちします計画に遅れることもなく、確実な生産が可能となっています」

サーモドライブベルトにはとても満足しています。洗浄が容易で、汚染リスクを低く抑えることができます。そして低張力技術で蛇行が発生する心配もなく、ベルトも長持ちしま す」

高田明佳氏
工場長、佐藤水産鮨株式会社
12
同じサーモドライブベルトを使用している年数
12 m
導入したサーモドライブコンベアベルトの長さ