イントラロックスのOSGがTrans-Ocean Products社の 稼動停止時間の解消と気流の最適化に貢献
導入事例Trans-Ocean Products社
製品
スパイラル
産業
魚と水産物
お客様の目的
世界トップクラスの水産物加工業者であるTrans-Ocean Products社は、業界最高水準の食品安全基準を満たしながら、最高品質の製品を世に送ることで高い評価を獲得してきました。ところが、同社主力製品の袋入りカニかまぼこの冷凍ラインで、度重なる不具合がメンテナンスチームを悩ませており、工場の生産性を妨げていました。冷凍ラインの金属製摩擦駆動式スパイラルベルトは、破損しやすく、わずか3か月の間に予定外の稼動停止時間が60時間にも及びました。また、製品が垂直に浮き上がり、詰まりを引き起こして生産を停止させてしまうため、ライン上流で3時間かけて製品を迂回させて、手作業で再処理する必要がありました。さらに、金属製ベルトの交換には長い調達期間がかかり、修理のためにアクセスすることにも困難がありました。
こうしたコストと手間のかかるメンテナンスの問題に加え、同社のスパイラルは非効率な垂直方向の気流となっており、製品に冷凍または冷蔵のムラが生じ、滞留時間が長くなっていました。通気バランス不良から、夏季にはスパイラルに大量の氷が蓄積していました。このため、冷凍から冷蔵に切り替えるたびに霜の除去で生産が更に遅れを生じていました。
イントラロックスによるソリューション
Trans-Ocean Products社は、問題の多いこのシステムを、安心して稼働でき、稼動停止時間を短くして、効率を高める長期的な調整ソリューションに転換すべく、イントラロックスに託しました同社からイントラロックスの最適化サービスグループ(OSG)に連絡があり、既存の生産状況の検査と変更すべき点のアドバイス、ソリューションの実装を依頼されました。
イントラロックスは、OSGのプログラムにより、同社の金属製摩擦駆動式スパイラルベルトを、イントラロックスの2800シリーズ摩擦駆動式スパイラルベルトに改造しました。OSGは、通気の最適化も行い、冷凍時の通気を垂直方向から水平方向へと変えることで、冷凍/冷蔵効率の最大化を図りました。ソリューションの実装は滞りなく進み、わずか5日間で完了しました。
結果
S2800スパイラルベルトは、2023年6月の設置以降、不具合や予期せぬ稼動停止時間を生じることもなく、常に安定した信頼性の高い稼働を続けています。さらに、通気とバランスの改善で気流速度が219%(0.61 m/秒から1.34 m/秒へ)向上し、製品の保持/滞留時間が37%短くなりました。優れたカスタマーサービス、短い調達期間、ベルト修理の容易さとともに、これらの信頼性と通気の向上が、Trans-Ocean Products社の生産効率、メンテナンスコスト、製品品質を意義のある形で改善していくことでしょう。