イントラロックス・ダイレクトドライブスタッカーで、サケ加工業者が生産量を増加
導入事例サケ加工業者
製品
スパイラル
産業
魚と水産物
お客様の目的
あるサケ加工業者では、冷凍サケの生産量を増やすと同時に、サケの小分けポーションを真空パックにした、より価値の高い新製品を製品構成に加えようとしていました。しかし、現在のバッチ式冷凍工程では目標を達成できないという課題を抱えていました。
サケを一次包装したあと、従業員が手作業でコンベアベルト取り出して移動式ラックのトレーに載せ、ラック(総重量80 kg(176 lb))を押して静的冷却の冷凍庫に入れています。冷凍庫の開閉を繰り返すことで、製品が冷凍されるまでの時間が長くなり、冷凍庫のコイルに不要な負担がかかってしまい、エネルギー効率が悪くなっていました。さらに、冷凍工程では手作業による製品処理の量が多いため、シフトごとに人員が一名余分に必要でした。こうした非効率性により、加工業者は手作業による処理に関連する損傷の懸念から、より高価値の製品を増やすことができず、また工程に柔軟性を持たせることもできずにいました。
イントラロックスによるソリューション
同社はこうした課題解決に最適なソリューションがないか、OEMのFood Process Solutions(FPS)社に相談しました。FPS社は以前、イントラロックスのモジュールプラスチックベルトとサーモドライブ製品を使っていたことがあり、ベルトおよび装置の診断、状態チェック、ガイド付きメンテナンス手順など、業界をリードするイントラロックスの遠隔による支援のことをよく知っていました。このためFPS社は、今回のプロジェクトでイントラロックスが最適なパートナーだと考えました。
イントラロックスのソリューションは、工場の外に設置された冷凍庫内のダイレクトドライブ・スタッカーのスパイラルコンベアです。これにより事実上、工場の建物内のスペースの制約がなくなります。一次包装と二次包装の間にダイレクトドライブ・スタッカーを設置することで、カットから最終包装までの連続生産を可能にしました。ダイレクトドライブ・スタッカーは、洗浄が簡単、冷凍効率に優れ、総所有コストも経済的なため、この加工業者のニーズを満たす最適な選択でした。
結果
ダイレクトドライブ・スタッカーの設置以降、リモートでの始動支援、販売後のアドバイスにより、このサケ加工業者は数多くのメリットがありました。冷凍工程の温度と速度を調整できるため、処理能力、柔軟性、エネルギー効率が向上しました。連続生産によって手作業が不要になり、必要とされていた労力と製品の損傷が減りました。処理量が増えたことで、これまで稼働していなかったラインを稼働させることができ、より高価値の製品を生産できるようになりました。
このサケ加工業者は、処理能力を33% 向上しました。それに大きく貢献しているのは、より高価値の製品である真空パックのサケです。今回の強化により、品質が大幅に向上しただけでなく、今後の需要増加に対応できるように生産量を増やすこともできます。